どうもー!今回はメンズのカジュアルシャツを作ったので、制作過程を公開したいと思います。
使った材料
- いい感じのブロード生地3m
- 生地の色に近い良い感じのミシン糸
- 布または不織布タイプの薄めの接着芯
- いい感じのボタン12コ+2コ
- いい感じの色のボタン付け糸
使う機材はアイロン、ミシン、洗濯機の3つ、どれも普通のやつでオッケー
当然うちにはロックミシンなんておしゃれなものはなく、15年以上前に買った古ぼけたJANOME製ミシンを使用していきます。
ミシンの機能で使ったものは通常の直線縫いの他、端処理に使うジグザグ縫い、ボタンホール縫いを使っていきます。
生地とミシン糸
シャツにしたい生地を発見するとワクワクしますね。
生地選びは洋裁において一番楽しい瞬間でもあります。
今回はSOULEIADO(ソレイアード)というブランドのシーチング生地を使用していきます。
レトロ感もありながらおしゃれできれいな柄です。
シーチング生地の特徴
- 薄手
- 中温アイロンOK
- 洗濯OK
- 綿素材
シーチングはとても扱いやすく、シーツの名の通り肌触りがなめらかなので初心者のシャツづくりにかなりおすすめです。
しかしながらシワになりやすいのが玉に瑕なのでしっかりアイロンをかけていきましょう( ˘ω˘)
また、選ぶミシン糸・ミシン針は共に普通地用で問題ありません。
私は11号のサイズの針、60番の糸を使用しました。
糸の色は生地の色になるべく近い色を使います。
この生地には薄い茶色(?)のような糸を選びました。
シャツに使う芯地の選び方
素材は、洗濯にも耐える布製がおすすめです。薄手のものかつ片面接着タイプの芯地を使用してください。
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最悪不織布タイプでもいいですが、洗濯や着用によって剝がれやすかったり耐久に不安があるため面積の小さい部位(台襟や袖の開き等の部位)に限ってのみに使用するのならアリかもです。
今回は、用意する生地自体の密度が高くわりとしっかりとしていると思ったのもあり、芯地を張るのは小さい部位のみに限定したため、ダイソーの不織布タイプの接着芯を使用していきます。
この商品はめちゃくちゃ薄く、接着芯を張った状態の生地を重ねても生地が分厚く硬くなりすぎないので愛用していますが、肝心の耐久はお察しなので使う部分の面積は小さいところかつ負荷が大きくかからない部分を選びましょう。
ボタン付け糸の選び方
ポリエステル素材で30番の太さの糸を選びました。
糸の色の選び方は、ボタンの色となじむ同系色か、服の差し色となる色を選ぶといい感じになる気がします。
ボタンは着用の度に大きく負荷がかかるパーツなので、綿の糸は使用せずボタン付け糸を必ず使用してください。
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パターンの用意
私の場合イラストを描きながらイメージを膨らませ、完成形が決まったらそれを元にパターンを描きます。
今回はいつも参考にさせて頂いている男のシャツの本のカジュアルシャツのMサイズをベースに着丈の延長、襟の短縮、スリット追加等のアレンジをしてパターンを描きました。
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生地の下準備:水通し&地直し
生地を水通ししておきます。
写真では生地を水通しし、少し乾かしたの状態なのですが、生地の性質上シワになりやすいので、真っすぐになるようにアイロンで丁寧に伸ばしていきます。
ズボラ必見!洗濯機で生地の水通しを行う方法で手順を紹介していますが、ズボラなので洗濯機で水通しを行いました。
今回のような綿の生地を服に使用する場合は、水通し・地直しをしておくと作品の完成後にお洗濯しても型崩れや色落ちを防ぐことができますよ。
生地の下準備:裁断
ちょっとめんどくさい水通しの工程が終わったら生地を切り出していきます。
まずは生地を縦半分に折り、生地のタテヨコのを合わせつつ、パズルのようになるべく端切れが出ないよう意識してチャコペンを引いていきます。ここで合い印も忘れずに書き込みます。
大きさ関係も配置も適当な雑イラストで恐縮ですが、私は各部位のタテヨコはこんな感じで切り出しています。
縫い代は裾2cmスリット部分は3cm、それ以外はすべて1cmにしています。
生地を半分に折りながら切り出すことで、2枚ずつ同じパーツを切り出すことができました。
芯地の貼り付け
芯地の役割は芯地を貼った部分の厚みを出し強度を上げることです。
基本的にはボタン・ボタンホールのつく位置には土台となる布がしっかりしていないとうまくつかないため芯地を貼ります。
シャツのどこに芯地を貼るのかは布そのものの強度や厚み次第というところはあるのですが、
今回は上のイラスト内で塗りつぶしているパーツに芯地を貼ります。
カフス×2枚
短冊の半分×2枚
台襟×1枚
襟×1枚
にそれぞれ接着芯を張り合わせました。
私の縫いの方法では極力端処理にジグザグミシンを使用せず、代わりに生地を折り重ねて縫うような場合が多く、厚みを抑えてミシンの負担を減らすためにも芯地を貼る部位を最小限にしています。
ズボラ人間の芯地の貼り付け方
面倒臭がりのズボラ人間の私は芯地を貼りつける面積を極力小さくするために、あらかじめ芯地を貼った生地を裁断するのではなく、裁断した生地に芯地を貼りつけています。
そんなことしたらはみ出た芯地のノリがアイロンやアイロン台に付着しまくってえらいことになるのでは!?と思った方もいらっしゃるとは思いますが、そこで登場するのがクッキングペーパーです。
クッキングペーパーなら高温にも耐えることができ、ノリもはじいてしみこむ心配もないため、生地にサンドしてアイロンをかけるとあて布も不要なのが嬉しいところです。
以外とあて布の用意って面倒ではないですか・・・?
たとえば袖のパーツ、短冊に芯地を貼るとき
下にクッキングペーパーを敷き・・・
さらに上からクッキングペーパーを乗せてサンドします。
この状態で上からアイロンを使ってOK。
芯地を貼ることができたら、はみ出している芯地をハサミでカットしていきます。
無事に芯地が貼れました!
縫い合わせる
芯地を貼れたら次はいよいよお楽しみの縫い
順番はざっくりで言うと、まず胴体部分を縫い、そして袖にこまごまとしたパーツを縫い合わせていき、最後に合体させて襟とカフスを縫い合わせ、仕上げにボタン付けという流れで作業します。
1.前身ごろと裾を3つ折りにする
まずは前身ごろの中心と裾部分は中温度に設定したアイロンで三つ折りにします。
こういう作業では折り目を測りつつ同時にアイロンもかけられるアイロン定規を愛用しています。
アイロン作業の時短になり、大変便利で重宝しています。
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次にボタンホール部の裾を端処理します。
ボタンホール部分の三つ折りを一度反対側に折って、縫い代は2cm幅で直線縫いをします。
縫ったら再びひっくりかえしてアイロンで折ります。
ひっくりかえした後の裾の縫い代部分は写真のように内側に折りますと、裾も三つ折りの状態になります。
ボタンホール部分の折り目に幅2、3mmで直線ミシンをかけます。
このように3つ折りにすると、ボタンホール部分には布が3重に折り重なるため厚みができるので、今回は芯地の貼り付けは省略しています。
・・・が、やっぱりここは芯地貼った方がよかったかもしれん( ˘ω˘)
2.後ろ見頃のタック、ヨークを縫う
後ろ見頃のタックの折り目は裏から見て内側に倒すと真ん中が膨らみ立体的に仕上がります。
タックの折り目には幅2、3mmでミシン縫いしておきます。
次にヨークを中表に合わせ、後ろ見頃を真ん中にはさみ縫い代1センチで縫い合わせます。
アイロンでヨークを立ち上げて折り、幅2、3mmで抑えミシンをかけます。
ヨークを2枚張り合わせることで厚みや強度が出るため、端処理と芯地貼りの工程を省略することができました。
3.前身ごろと合体!
ヨークを前身ごろと接続させます。
まずは表側のヨークと前身ごろを左右逆にならないように注意しながら中表で縫い合わせていきます。
次にウラのヨークは端を1cm折り曲げつつ表のヨークの縫い目にかぶせるようにマチ針で固定し、表面から幅2、3mmで抑えミシンをかけていきます。
反対側も同じように縫い合わせました。
布の素材によっては折りの位置固定がマチ針だけでは難しい事もありますが、その場合マチ針の代わりにアイロン接着テープで折り目を固定してからミシンでもアリ。
ここまで作業するとベストのようになり、一気に服の形になります。
完成までわくわくです。
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